デジタルもフィルムも

スプラッシュとマウンテン(笑) by 瀬南 比呂


今や誰でもが気軽に写真と動画を撮って人に見せられる時代となりました。
技術の進歩により、なにも考えずにカメラを構えてもピントを合わせてくれて、色を補正してくれて、追いかけたい被写体を自動で追ってくれるそんなカメラが安価で手に入るようになりました。

そんな驚異的な進歩の影で、ポラロイドカメラのフィルム生産終了や富士フィルムの映画フィルム生産撤退…など寂しいニュースも聞こえてきます。

多分、写真が好きだったり映画が好きだったりするわけではない人は「へー」くらいにしか思わないニュースでしょう。だけど、本当に古い技術を捨て去って新しい技術だけでいいのでしょうか?

今や世界は二つの資源の議論に夢中だったり…するんですかね?
紙媒体書籍と電子書籍、ガソリンと電気自動車、フィルムとデジタル、ガラケーとスマホ…。
確かに、商売は多くの人に買ってもらってナンボ…ということもありますが、どうして二つのいいとこ取り、もしくは両方共存…という道は考えられていないのでしょうか?

マイノリティだけど、どうしてもガラケーがいい!という人だっているはずだし、
電子書籍はイヤ、という人だっていると思いますし、フィルムしか使っとらん!というアラーキーだっているんですから。

そんなどちらをとるか?という不毛な議論は、商業映画の世界にもひと議論おこしているようです。

アメリカの映画俳優キアヌ・リーブスが企画、製作した「サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ」の公開が12月より順次始まります。サイトはこちら

私がお邪魔した写真屋さん、パラダイスさんの社長さんも仰ってましたが映像、画像におけるデジタル技術がフィルムのそれに追いつくにはあと50年はかかると言われているそうです。(記事はこちら

やはり昔から活動している写真家の方などはフィルムの良さも、フィルムの欠点も、デジタルの良さ、デジタルの欠点も全て体でわかっているように感じます。

急速な発展で捨て去られるものは本当に捨てていいものなのでしょうか?
少なくとも映像、画像におけるフィルム技術はまだ捨てなくても良いものではないかと思うのです。

私もデジタルから写真を始めたくちですが、小さい頃はフィルムカメラ…というより大学2年の留学前までフィルムカメラで写真を撮っていました。(スナップ程度ですが…)デジカメにして、現像に行く手間は省けましたが、こうして写真を趣味で撮るようになり、フィルムカメラで撮った写真を見る機会が幾度かあり思ったことは…

フィルムの方が綺麗なんですよね。

はっとする色合いだとか、写真に立体感があるんですよ。なんか。

でも、デジタルはデジタルで良さがあるのです。
失敗を気にせずどんどん撮れるし、その場で確認してカメラの設定を変えられるのです。
だから、私は臆することなく写真が撮れています。

だけど、フィルムは枚数に限度があるからじっくり被写体を観察して撮ることができます。

その違いを頭で考え、体で感じた時、

フィルム=静的・受動的
デジタル=動的・能動的

という言葉が浮かびました。
どっちも違って、どっちもいい。それがフィルムとデジタルなのではないでしょうか?
なんかとりとめもないけれど、このお話、私が映画が好きで写真を撮り続けている限りずっと議論して行くことなんだろうなーと思います。


コメント