インフォレスト社が発行する季刊誌、「女子カメラ」2012年12月号を買ってみました。
購入した理由はまた違う記事にでも書きますが、すっごいひねくれた理由でございます。あまのじゃくが顔を出したのですね、きっとw
さて、表紙は「森ガール」系のあの辺の女子に人気がありそうなタレントと「大人女子」にウケがいい女優の二択だなーと書店で見ていて思っておりました。
宮﨑あおい、上野樹里、水川あさみ、北川景子、吉高由里子、長澤まさみ、竹内結子…などなど。普段、ホントに写真撮ってんのかよ?と心底疑問に思う次第です(笑)ホントに撮ってるのかもしれないですけどね。はい。
こんな前振りからスタートしましたが、多分終わりまでこの調子です。いいことのほうが少ないと思います。はい(笑)
で、今回の表紙は今、ごり押され中の剛力彩芽。これ、誰がスタイリングしたんですか?自分でスタイリングしたのかしら、衣装。プロのスタイリストだろうが、本人だろうが、なんか小汚いパジャマのような衣装だなーという第一印象は拭いきれません。
ヘンテコなのは衣装だけじゃなく、インタビューも手抜きです。
インタビュー冒頭で、最近業界をいろんな意味でにぎわせているCanon EOS M(ミラーレス一眼)の印象を聞いております。
「レンズ大きいのに、かるーい♪でも、小さくてかわいい♡デザインの中にかっこよさもあってすてきー♡」的な回答です。(詳しくは本誌でw)
まぁ、スペックにこだわる「カメラ爺」相手の雑誌じゃないから、そんくらいのコメントでいいんでしょうが、キャノンのEOS Mの話題もこれだけwこの雑誌に2回目の登場、らしいのですが、普段撮ってる写真はケータイが中心の模様(スマホでしょう、おそらく)。カメラも持っているらしいですが、普段はあまり持ち歩かないらしいです。邪魔なんですねw写真の話題もほどほどに、行ってみたい場所にすごい字数を割いております。で、唐突に「最後に読者へ一言」がお願いされて、
「わたしぃ、ベッドの枕元にぃ、写真飾ってるんですよぉ。コルクボードにぺたぺたって♡すっごくおしゃれじゃないですか?写真を見るたびにそのときのこと思い出せるしぃ♪だから、みなさんもぜひやってみてくださーい♡」
………しゅーりょー。
なんですか、この双方の脱力感といいますか、手抜き具合。これは明らかに紙面の作り方が悪いので、剛力ちゃんを責めることはしませんが、ホントこのセンスのない衣装と紙面はどうしたら作れるの?と言いたいですねー。
ロケも手抜きだろうと思われます。なにせ、カメラ雑誌なのに本人が撮った写真がありません(笑)せっかくレフレス機持たせてんだから、本人がロケ中に撮った写真くらい載せろよ、と思ってしまいます。
その後、特集記事になるんですが、今回の特集は「最新保存版 今欲しいカメラと写真がかわいくなる方法をQ&A形式でやさいしくレッスン!デジタル一眼の買い方・撮り方 撮った写真の飾り方」です。
基本的なことから、被写体別(子供、ペット)の上手な撮り方まで網羅していて、まぁ、雑誌の特集にしてはいいんでないか?と思うないようでした。うん。まったく知らない人が読めばさわりのさわりのさわりの部分だけざっと知識がつく感じですかね。
ちょっとね、一言言いたいのがね、この特集の「デジタル一眼」って言葉なんですわ。
この雑誌、やはり「おしゃれゆるふわイマドキ女子」をターゲットにしておりまして、まぁ、とりあえず「宮﨑あおいが好きな女」あたりを思い浮かべていただければいいんだと思います。はい。で、このおなごたちが持ちたがるのは当然
「宮﨑あおいが持ってるカメラ」なわけです。
はい。つまり、「ミラーレス一眼レフカメラ」と言われるものですね。各社「ナノ一眼」とか「アドバンストカメラ」とか呼び方は色々あれど、「デジタル一眼レフカメラ」と「コンパクトデジタルカメラ」の間を埋めるクラスのカメラ、であると思うんですね。はい。
それを「デジタル一眼」とくくってしまっていいのかどうか?っていうことです。まー。おおまかにくくってしまえば「デジタル一眼」なんでしょうけど、これ、誤解をあたえないですかね?いや、与えますよ。私、「ミラーレス機中心のたまにデジ一もやってくれる雑誌なんかな?」とか思ってたら、99…ほぼ100パー「ミラーレス」ですわ。
「買い方編」も「カメラとレンズのかわいい組み合わせ」とか、そういった「おしゃれ目線」でのアドバイスです。私のような人間にはまったくもって参考になりません。
「飾り方編」は少し楽しみにしていたんですが、これもなんかビミョー。
手作りの万年カレンダー、キャンドルスタンド、クッション、洋書のフォトスタンドという手作り雑貨の作り方でした。
まぁ、万年カレンダーはよしとしましょう。写真ちょっとしか貼ってなかったけどさwでもね、ほかの3つ…。
まずキャンドルスタンド…。自分で撮った写真をビンに貼って伸ばせるような専用のシートに印刷して、ビンに貼るだけなんですが、これ…
写真である必要があるのか?(笑)と突っ込みたくなります。
続いて、クッション。これもOA用キャンバスクロスとかいう、布に印刷できるシートみたいなのに写真を印刷→クッションに安全ピン(おしゃれなやつ!)でとめて終了。これ、クッションとしての役割果たしてないよね?(笑)
最後に、洋書フォトスタンド(笑)はもう、傑作です。私の中でw
ハードカバーの洋書を半分くらいのところで開き、両面テープでページ全部とめて、開いたページに写真をマスキングテープとかで貼付けて、カバーのところに金具つけて終了。
…もう「洋書ならなんでもおしゃれ☆」みたいな根性が気に入らないです、私(笑)
いや、男の人にはない写真の楽しみ方って私、すごく好きだし、見ていて楽しいから多いにやっていただきたいけど、この手作り雑貨は手抜き感満載でもう胸がいっぱいになりました(笑)
その次は、一般の女の方からの投稿写真の数々。これはもうね、男の人には撮れない写真ばかりです。はい。さすが「女子」カメラと銘打っているだけあります。色調がやわらかく、見ていて気持ちがほっとしたり、ふわふわしたりする写真ばかりです。中には「お!」と思う写真もあって、私は多分このコーナーのためだけに1050円払ったんだと半ば強引に納得しましたw
で、なんかソニーのカメラの宣伝をかねたコラムで、フォトグラファーの女の人が長崎の佐世保に行ったことを綴っておりましたが、やはり気になったのは「ことばの表現」です。本文に「自衛隊の海軍と米軍(のタンカー船)」という言葉が出てきますが、自衛隊は「軍」ではありません。ご存知の通り。米国海軍の間違いなのか、はたまた「海上自衛隊」の間違いなのかしりませんが、端から見れば「軍」なのかもしれませんが、「軍ではない」のが自衛隊なので(英語圏の人に「Self-Defense Forces」と言っても通じないことは結構ありますがw)そこは編集がなおすべき箇所だったな、と思いました。
あとは、撮影術やモデルが散歩しながら撮った写真のコーナーとかがあって終了ですが、正直これで1050円は高いです。紙面の作りが雑で、「これ、全部メールとかで(記事、写真掲載依頼など)やりとりしてそう…」と思ったら、案の定そうみたいです。
雑誌「女子カメラ」でトラブル発生中 Ray's photo blogさんより
編プロが作ってるからしゃーない…とはいえ、お金とってるんですからもう少しマシな紙面作りをしていただきたいものです。これなら、「写ガール」とかのほうがいい紙面つくりそうなので、来月は「写ガール」の新刊がでるみたいなので、そっち買ってみます。
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