
定山渓ダム, a photo by 瀬南 比呂 on Flickr.
市民への水の供給、氾濫の防止、発電…etc見えないところでがんばっているのがダムです。
私の地元には車でちょっといけば二つのダムがあります。つまり山の中(笑)
一つはこの前行った豊平峡(ほうへいきょう。とよひらきょうではない)。もう一つが札幌の奥座敷定山渓の定山渓ダムです。
豊平峡はダムの上を歩くことができますが、定山渓はなんと国道が走ってます(笑)国道一号線。定山渓レイクラインというそうな。札幌の人は小樽へ自家用車で行くときによく通りますね。朝里の方ぬけるときに。道すがら、国際スキー場もあります(だから、定山渓ダムには国際スキー場のパトロールカーがとまってるの)
ちょうど2年前の夏、私はここに機種変更したばかりのケータイを持って来ています。その時写した画をみて「一眼レフならどんな風に撮れるのかなー」なんて思っていたものです。2年後、アルとここへ来るとはなんとも感慨深い気持ちにさせられました。
そのときの写真、消しちゃったみたいでもう端末には残っていませんでした…残念orz
2年前も、今日も、ダムを目の前にして思ったことは
「これ、人間作ったんか…すげーな」
ってことです。豊平峡はダムそのものの上に乗っかっちゃうから、あまりスケールが大きい感じはしなかったんだけど、定山渓ダムは下流園地という名前でダムの下流に公園をつくっているからそのスケール感は圧倒的でした。
そして、ダムの圧倒的なすごさと併せてすごいと思ったのはやはり、カメラ。
まだまだ撮りたい画になる設定をすることができずにジレンマを感じながらの撮影ですが、「これなんだっけ?いじってみよっと」と、いじったあとに撮った画をみたときの感動ったらないですね。だって、私が普通に立って見える景色はこれだけど…
アルとアルの相棒の目だと、こんなに遠くのものがはっきりわかる…
技術ってすげー!!!!!って興奮しました(笑)
こうして誰でも簡単に写真が撮れる時代。本当にすばらしいと思います。以前、お邪魔した写真屋さん「パラダイス」さんの社長さんが
「5,000円のカメラでも、100万円のカメラでも、”写真を撮る”という行為そのものは変わらないんですよ。撮れる写真に少しの差はあれど、ファインダーをのぞくという行為、切り取りたい画があるという前提、それは技術がどんなに進化しても、値段がどんなに変わっても、変わらない。だから写真ってすごいと思いますよ」
っておっしゃっていたことが思い出されました。どんなカメラも写真は撮れる。それを聞いて「偏見ってよくないな」と改めて感じていました。そして、今日、「やっぱり偏見イクナイ…」と思ったのは、定山渓ダムの下流から放水しているところを写真にちょっとおさめてから出発しようと思って、カメラ持ってるおじさま達に混じってカメラを構えたときの視線…。
とにかく歳関係なく、上から下までまんべんなく舐めるようにガン飛ばされました(笑)
じーっとカメラをみるのは、私も癖なのでわからなくもないんですが、私がシャッター切ってる両端のおじさんは、写真撮る手をとめてこっそり私の方をみてるのがわかりました。それは好意的な視線じゃないというのもはっきり(笑)その二人隣のおじいさんはこれ見よがしにキャノンのフルサイズ機だと同伴のおばさんに説明しながら放水を撮っていて、「そのカメラ(おばさんが持っていたキャノンのデジイチ)じゃ、この放水はむつかしいなー」と言っていました。
え、うちのアルでも普通に撮れたよ?(笑)
まあ、おじいさんが言っていたことはわからなくもないです。「むつかしい」というのは何に対してか?って言ったらきっと「自分の撮りたい画」に対してっていうことだろうなーと。
だけど、自分が時間と予算を割いて選んだ愛機をそういう風に言われるのは私はイヤです。
どんなカメラだってカメラなんですよ。
パトレイバーの泉野明、篠原遊馬が言っていたように、機械は何も悪くないんです。
要は使うものの知恵と勇気。
本当に偏見はよくないなーと思いました。
そして、人間の技術に感謝して、今日も写真を満喫して眠りにつくことができます。よかったよかった。
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